喪服奴隷

森下美緒

美緒は三か月前に夫を亡くしたが、まだ喪服を脱げずにいる。それだけショックが大きかったのだ。作家であった夫・武夫は強い倒錯性癖の持ち主で、夜な夜な美緒を緊縛し可愛がっていた。美緒は次第に夫の変態調教に馴染んでいき、むしろ肉体が強い刺激を待ち望むようになってい…

私だけ残して逝ってしまったのはあなたの罪…あなたがこの肉体に刻み込んだ果てしないマゾ性欲はどうすればいいの…世間には夫の喪に服する貞淑な妻、だが本性は喪服をSM遊びに利用する底抜けの淫乱女！！

疼くカラダを持て余す女盛りの未亡人・はる希が、夫の部下と繰り広げる不埒不貞の縄不倫。しめやかに厳かに、イヤらしく淫らに執り行われるSM通夜。一人残された悲しみの涙も乾かぬうちに女は股間を熱く濡らす…。

作家である夫の自殺の葬儀で男に縄縛される喪服妻。生前、不能の夫が処女妻を縄虐破瓜させた男は霊前で奪愛性戯に耽るが、亡夫への愛を貫く未亡人は後追い哀縛心中。強制背徳…痴縛妻視姦…狂気の夫婦性活の縄奴となった妻の愛辱の弔い。

夫の葬儀の晩、喪服妻は淫縛された…遺された借金の返済の為に女躰を差し押さえられた哀れな未亡人。痴縛の肢体が淫猥に屈辱的に嬲られ噎び哭く女の恥裂からは淫涓がしとどに溢れだす。遺影に放尿し、イキまくる喪服妻に目覚めた牝奴悦。

縄虐の悦びを教えこまれた妻が、夫の生前中にふとした出来心で浮気してしまった男に再び淫縛される。夫の遺影の前で淫具で責められ口淫を強いられ妖艶に乱れる喪服妻。抗えない淫縄痴縛快楽に堕ち、仏壇に小便までしぶかせた妻の狂乱の弔い。

死に直面した官能作家の夫の筆進まぬSM小説のモデルに志願した愛妻。自ら女躰を縄師明智の淫縛に投げだし、愛する夫の前で緊縛痴態に哭き濡れる。呪縛嬲りで漏らす喘ぎは苦悩なのか歓喜のものか？最期に夫を振るい勃たせた被虐奉仕哀成就。

漆黒の闇に照らし出された妖艶の嗜虐華が二輪…。ミステリアスな色香を漂わせ瞳が狂悦の縄に酔い痴れ、無垢な沙織の花肉を貪る…。麗しくも険しい縄の洗礼に次第に身体をあずけてゆく喪服女の瞳と沙織…。熱き樹液を滴らせ月夜に溶ける情感美…。