背徳淑女

原田ひかり

官能詩の朗読に濡れ、被虐の妄想に耽る美淑女。月光が貞淑な女躰に倒錯夢を見せるのか…。挑発した男たちに淫縛され、痴態を鞭やロウソクで激しく嬲られ、羞恥心を抉りだされる辱められるほど胎内で激しく湧く淫蕩な血潮恍惚悶絶の縄虐狂宴！！

夜の公園で出会った弥生を館へ招く写真館の主人。弥生は壁に飾られた写真を見つめ、自分も撮ってほしいと言う。カメラの前の彼女は儚い美しさで、主人を男へと変貌させる。弥生は肉体を主人に委ね緊縛の世界へと堕ちてゆくのだった。

可愛さ余って憎さ百倍とはこんな事だろう…由梨の事が本気で好きなのに、俺の気持ちを弄びやがって…からかう由梨に、妄想で逆襲を始める男。苦痛に歪む由梨の顔…言葉で執拗に嬲り、犬のように引き回す。淫靡な妄想に由梨は沈んだ…。

憑かれたように淫らな白昼夢に狂ってゆく女。凌奇に支配された心はもう誰も止める事はできない。激しい被虐の妄想に追いかけられ続けて、悩ましいほど燃え上がり淫欲の深みに堕ちてゆく…。「背徳淑女」シリーズ第3弾の登場です。

心の隙間に宿った黒い影。精神が肉体を犯す、確かなるものは闇の中に…。連鎖的衝撃が壊れかけた歯車と共鳴し、悲しき女・森川いづみの精神を掻き乱す背負った十字架があまりにも重く、いづみを押し潰す…。背徳の鼓動が耳朶を打つ。

淫らな白昼夢…。そこにいるのは確かに私。鎖で繋がれ、全ての自由を奪われ、理性を捨て、女を捨て堕ちる女。私が私を喰いちぎる！すべてを捨て、肉体を賭け、彼女（本庄美樹）は今、生まれ変わる。